夏をあきらめて。
氏神様の夏祭りが終わった。
祭りの終わり、一抹の寂しさ感じる。
祭りの朝、日本経済新聞にサバニの特集記事が掲載された。
一年ぶりに見る懐かしいメールアドレス。
「今朝の新聞読みました。あなたが乗ってる舟だょね。」
「久しぶり、元気?」
「なんとかやってる。」
「それで、あなたが乗ってる舟?」
「そうだよ。サバニ。僕が乗ってる舟。」
「なんか、懐かしくなっちゃってメールしたの。」
「まだ、マンチェスターにいるの。」
「今は違う場所。」
「相変わらずの忙しさだね。」
「あなたは。」
「相変わらず、サバニに乗ってるよ。」
「相変わらずね。」
「うん。」
「今年の恋は、夏の恋。」
「今年はもう、諦めたよ。半世紀と一年目の夏。」
「懐かしいフレーズ。」
「今は何処?」
「ヒント。あなたを眺めながらモヒートを飲んでるの。」
「僕を眺めながらモヒート?」
「そう、遠い島。」
「ほら、あなたのサバニ仲間も隣にいる。」
「わからないな・・・」
「最後のヒント、石像。」
「遠い島でサバニの仲間で石像。」
「モアイ!」
「当たり!」
「私、秋に帰るの。会えな・・・」
「何。」
「ううん、いいの。あなた夏の人だから。」
♪恨めしげにガラス越しに背中見てる渚よ♪
もうすぐ今年の夏も終わる。
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