1974のパドリング。

あつおが舵を取る。

「君が三ノ宮で雇われマスターだった頃の事。」

「酷く疲れた朝だった。」

エークが水を捉える。

「シナモントーストと苦いカプチーノ。」

「全て上手く行くと。何の保証も無いのに。」

海月がいる海。

「回転木馬とサバニの海を覚えてる?」

「忘れようと努力はしたよ。」

8月の三ヶ岡から北風。

「漕ぐ手を止めなければいいの?」

「わからない。」

「ただ、熱いコーヒーとステップを踏み続ける事は、やめない。」

航路が見えない8月の海

John&Paulの旋律だけが僕たちの指針だ。

そんな、二の日の練習でした。

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