「彼女は虹が好きだった。」

春一番が吹く今日。女たうてぃ"のメンバーであり、

監督の奥様。ヤーミーさんが南風に乗って旅立った。

3週間前、彼女とサバニに乗っていた。

「武石君、風がこの向きだったらポジションはどこ。」

真剣な眼差しで舵を取る私に問うてくる。

彼女の親友環さんと3人で葉山の海に出た。

最後のサバニ。

その日以来私はサバニには乗っていない。

まだ彼女が私の前で漕いでいる様で。

監督の還暦のお祝い。最高の気分で矢沢を歌う監督。

その後ろから、「武石君今日は本当にありがとう。」

家に帰りスマホを見ると。「武石君、今日は感無量でした。」

監督。貴方は幸せ者ですね。

メンバーと想いを共にした7日間。長くて短かった時間。

たうてぃ"のユニホームを着て貴方を見送る。

貴方が作ってくれたLOGOに手をやる。

南風が南西に変わり、大切な人を運んで行く。

見えない虹が皆んなの心の中に架かった。

ヤーミーさんありがとう。そしてまた会う日までサヨナラ。

Hayama Sabani Club

0コメント

  • 1000 / 1000