Beautiful Day
北東5ノット、ウネリなし。
久しぶりの定期練習。イタリア帰りのキャプテンが舵を取る。
クルーはトゥムヌイ候補のカオリ、62、
そして無役の天才三番エークの私。
時折、強烈なブローが舟を揺らす。
月末のレースで舵を取る2人にキャプテンの檄がとぶ。
サバニを生き物の様に操る帆捌き、
技を吸収しようと集中する2人。
サバニの中での真剣勝負。北東の風が2人汗を散らす。
生き物の様に動くたうてぃ"。
同化しようともがく自身。エークから伝わる海の鼓動。
風の囁きが聞こえる。「風に吹かれろ。」と。
小磯沖でタックする、サイドからのブロー、
帆柱が軋みたうてぃ"を海に叩き付けようとする。
天才のエークが抗う。
ヤマダ電機で買った298の時計が潮で濡れる。
タフな朝。2気圧防水の相棒が時を刻む。
剣豪と云われる武蔵。巌流島での無の境地。
「解ったよ武蔵。」
波に反射する朝日が天才のエークを鈍く光からせた。
まるで武蔵の真剣の様に。
浜でビルさんが水を持って待っててくれた。
「Tthank you Bill」
そんな朝でした。
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