ビートルズを呼んだ山
座間味レースに向けての練習が佳境を向かえている。
國井艇長指揮の下。
平日、週末を問わず、手綱を引き、エークを握る。
レースへの時間が経つにつれ緊張感が増幅される葉山の海。
残り二週間。残された時間は少ない。
梅雨空予報の明日も早朝よりレースをシュミレート。
僅かな手伝いと、頑張れとしか声をかけられない自身が歯がゆい。
東シナ海に臨めない一抹の寂しさを抱え島を歩く。
早朝5時。通年自身に架したトレーニング。
東京湾を漕ぎ山に登る2時間。
エークを置き山に足を踏み入れる時、
脳裏にビートルズのナンバーが流れる。
晴れの日には。
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
曇った朝には。
You Never Give Me Your Money
何故か。
私が登るこの山は鎌倉時代の塩王の山。
六浦から続く海の塩を朝比奈峠を越え鎌倉に運ぶ。
現在もその塩の道が残されている。
県立博物館で塩の道を特集した企画展があった。
その中にあった塩王の家系図。
系図をたどると末裔の方はビートルズを日本に呼んだ男。
山を登るときなぜビートルズのナンバーが脳裏に流れるのか理由が解った。
山の頂上から眺めるTokyo Bay
伊藤博文候も愛した眺め。
東シナ海に挑めない悔しさを暫しやわらげてくれる。
塩王邸宅あとの片隅に居を置く自身。
立身出世の地でうだつが上がらなぬ自身が哀しい・・・
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