LX

奴のサウンドに出会ったのは、1978年だった・・・

「Hotel California」ラジカセから流れる音。体中に電流が走った。

聞いた事も見た事もないカリフォルニア。サンタ・モニカに沈む夕日が

確かに見えた1978、中学二年生の夏。

アメリカへの憧憬。そこには必ずEAGLESの存在があった。

22歳。ノースウエスト航空の機。憧れのカリフォルニアへ。

成田空港、当時付き合っていた彼女からsneakersをプレゼントされた。

「初めてのバイトで買ったプレゼント。似合うと思うから履いて行って。」

19歳の女子大生だった今のかみさん。

LX。初めてのLA。憧れのアメリカ。何もかにも輝いて見えた1987。

freewayを西へ。乾いた空気。Salemを咥えSan Diegoへ。

サングラスに射す陽。Hanesのシャツ。腕をふたまくりする。

car radioをから流れる「 Take It Easy」そこは紛れもなくアメリカだった。

キャプテン・アメリカを気取りメキシコへ。

グレン・フライが死んだ。

彼の死の翌日。朝起きると左耳が全く聴こえない。

突発性難聴。三日間病院のベットでステロイドの点滴をひたすら流す。

首から上が俺のweak point。ジジイになっても子供の頃から変わらない。

しかし神様は聞こえない耳にEAGLESを聴き込む時間を与えてくれた。

骨伝導で音が聞こえる事を初めて知る。

グレン・フライ。女を口説く時、傍らには必ず奴のsoundがあった。

ドブ板のhoneybee。週末のJUKE BOX。コインを落とし奴の歌声を聴く。

80年代、楽しかった夜。演出してくれたのはグレン・フライ貴方だった。

Thank you Glenn

サバニを漕ぐ時エークのピッチはいつも「Take It Easy」だ。

最高のラブソングをありがとう・・・

https://www.youtube.com/watch?v=ufTf6fs2NCc

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