底流を生きる。

「こんな収入じゃやっていけなよ。」

月末、妻の常套句。

「お前なら、俺と一緒になっていなければもっとましな暮らしが出来てたのにな。」

「・・・」

溜飲を下げさせ、酒代をせびる。

駄目な中年男の見本の様な小生。

人間、何年経とうが変わらない。

二十歳の頃、何も見出せず夜の首都高を走っていた。

ハイウェイ・スターを気取り一瞬の虚像を纏い。

30年後、一風、一波に虚像を求める。

たうてぃ"と伴に。

底流を生きる実像を欺く様に。

明日は定期練習。

夜勤明けの体に鞭を打つ・・・

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