粉雪と森

富士山の麓。晴れの天候から一転、暗転の雲

帆柱になる木を切るために森の中へ。

沖縄に送る40本の木。

海洋大のメンバーとたうてぃチーム。

縦横無尽に森の中を闊歩する。想像以上の激務。

1本切りまた一本。枝を落とした木を斜面から運ぶ。

森の香りが疲れた身体を癒してくれる。

木を切りながら想う。

この木が帆柱になり琉球の風に靡く。

富士の水を得て成長してきた木がエメラルドブルーの海に。

「雪だ。」

粉雪が森の中に漂う。雪の結晶が森のキャンパスに冬を描く。

鹿と目が合う。「沖縄にこの木を運ぶよ。」

僅かな時間。舞い続ける雪。

納得したのか、沈黙の森の中に消えていく鹿。

”Thank you deer”

そんな、サバニに乗らない日曜日・・・・

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